「ＴＨＩＳ ＩＳ ＩＴ」 を３回観て思うこと

　今年もいよいよ押し詰まって参りました。私は２９日が仕事収めでした。この日は早仕舞いをして３回目の 「ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ」 を観に行ってきました。３回観てやっとわかった気がします。

　思えば、２週間限定の公開という事で、早く観なきゃ！と池袋であせって観た１回目。
　好評につき期間延長となり、今度は大きいスクリーンで！と新宿ピカデリーで観た２回目。
　反響が余りに大きく、なんとアンコール上映が決定！となり、また観たい！と思い、仕事収めの日に観に行った訳です。

　３回目を観る前に、先日テレビで放映された 「マイケル・ジャクソン　愛と哀しみの真実」 も観ました。マイケルに世話になったくせにお金目当てで訴訟を起こすなんて、まさに恩を仇で返す事。信じられませんでした。私もマイケルに対して誤解していたので、申し訳なく思うと同時に、真実がわかって良かったです。

　ホント、３回目にしてやっと感じ取ることができました。
　「Ｉ　Ｊｕｓｔ　Ｃａｎ’ｔ　Ｓｔｏｐ　Ｌｏｖｉｎｇ　Ｙｏｕ」 を歌う時、デュエット相手の熱唱や観客のダンサー達の歓声につられ、ウオーミングアップにもかかわらず思わずフルヴォイスで歌ってしまったり。
　「Ｂｉｌｌｙ　Ｊｅａｎ」 の時に、体が自然に反応するように華麗なダンスを披露して、これまたダンサー達が大歓声を送ったり。
　ああ、やっぱりマイケルはミュージシャンなんだ、エンタテイナーなんだと再認識しました。イケてます。ブランクがあったなんて微塵も感じさせません。

　マイケルのキャリアの後半は、音楽的な話題ではなく、スキャンダルがほとんどでした。さぞ不本意だったでしょう。世界中のマスコミからある事ない事書きたてられ、さぞ傷ついた事でしょう。また、マイケルは地球環境の破壊を憂いていましたが、荒れ果てていく地球に、自分の姿を重ね合わせていたのではないかとも思います。
　そんな彼が、 「ＫＩＮＧ　ＯＦ　ＰＯＰ」 のプライドを掛け、最後に最高のステージを提供しようと 「ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ」 で復帰を決断。しかし志半ばで急逝。　
　新曲 「ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ」 の穏やかな曲調や冒頭の歌詞は、奇しくも天国にいるマイケルの心境を表しているようでなりません。やっと安らかな時を過ごしているのでしょうか。
　
　「ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ」 を観に行くということは、単に映画を観に行く事とは違うんです。
　マイケルに会いに行くという事なんです。
　マイケルは願いました。みんなと一つになることを。
　私も劇場で観ている人達と一緒に、マイケルと一つになりに行く事なんです。
　そして、これ程までにいろいろな事が思い出され、心の中に去来し、改めて自分の中でのマイケルの存在の大きさに驚かされました。

　やっぱり私たちの心の中に、「Ｍｉｃｈｅｌ　Ｊａｃｋｓｏｎ　ｉｓ　ｊｕｓｔ　ａｌｉｖｅ！」なのです。

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